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イベントレポート:―2023世界の小さな子供絵画展―

7/10〜8/8に、本学B学舎の1Fエントランスホールで開催しました「2023世界の小さな子供絵画展」を無事終了することができました。多数のみなさまにご来場いただきまして、誠にありがとうございました。
今回は41カ国から、8歳以下の子供たちの作品を80点展示致しました。小さな子供たちの絵の表現には、世界中変わらない固有のコードがあります。それに触れるとき私たちは、人としての共通した部分に心が温かくなります。そして、徐々にその国ならではの気候、風土、歴史、文化などが絵の中に「ステキに」登場してきます。その成長を垣間見られる展覧会となりました。
今年も、こども総合保育センターの学生センター員は大活躍でした。近隣の園や施設へのご案内から、準備、運営、お越しいただいた方々のご案内、撤収まで、すべてに心を込めて取り組んでくれました。小さな子供たちの作品に囲まれながらの取り組みは、幸せな時間でした。

学生センター員の自主的な活動である「絵本の読み聞かせ会」を行っているときのものです。子供たちの作品を背景にしていて、まさに「映え」ますね。
外国の子供さんが鑑賞に来てくださったようで、楽しい絵を描き残してくれました(ちなみに、日本の子供たちの大半はお日様を赤で塗ります)。

以下、ご来場いただいた方が残していってくださったメッセージの一部を紹介したいと思います。

⚫︎世界の子ども達の絵を鑑賞する機会をつくってくださり、ありがとうございます。色使いやものの捉え方が国によって違うのかなと感じたり、一方では全世界共通している部分もあるのかなと思ったりしました。子ども達が見ている世界は環境にとって異なるかもしれないけど、幸せな気持ちで描いていることが感じとれました。世界旅行に行ったような気持ちになれました。
⚫︎まずはじめに、この空間に足を踏み入れた瞬間の“パァー”っと明るく広がる空気感に、幸せな気持ちをいただきました。次に、国ごとの特色というのか、色彩感やモチーフの形の違いに好奇心をそそられました。そして、国は違っても一人一人「生きている!」「感じてる!」「表現してる!」と感じられるかわいい絵たちにニヤニヤが止まりません。ワクワクして見ることができました。
⚫︎心を打つ絵=「そのまま」、「素のまま」を見せていただきました。絵の中に秘められた子どもの小さな世界が、どんな教育を受けながら広がっていくのでしょうか。世界平和を願うとともに、私たちが健全な教育者になっていかねば!!と思いました。
⚫︎国が違っていても、伝えたいことって同じなんだなと思いました。嬉しいこと、楽しいこと、「ねえ、見て!見て!」と思っていること。絵を通してその向こうにいる子供達の顔が見えてくるようです。国が違うからと壁をつくり、争うことをやめない大人達にこそ見てほしいと思います。
⚫︎授業で習った「透明空間」とか、「アニミズム」、「頭足人」などを色んな絵で見つけられて、どこの子どもも一緒なんだなと思いました。3歳の子のコロナを描いた絵で、顔が描いてあって、ウィルスだけど生きているものとして見ているのが面白かったです。
⚫︎ブルサディン・フィリッポ「目の雪、木々」に特に目をひかれた。人や動物、風景など、見たものを描いたであろう絵が並ぶ中、少し抽象的な想像の世界を描いていたこの作品。5歳で頭の中にしっかり自分の世界があるんだろうなと思って、見入ってしまった。
⚫︎すてきな作品展をありがとうございました! 国が違っても“描く”発達は同じなこと、子どもの絵は生活経験が主体になっていることを改めて感じました。反対に、国によって紙等の質や生活背景が違ったり、色づかいが違ったりするのも面白く、描いている子どもに会って話してみたいなあと思いました。保育のなかでも、子どもたちと楽しい経験をして、絵を描きたいなーと思います。
⚫︎国や年齢の違いだけではなく、子どもたちの“想像力”などなど・・・。「どんな気持ちで描いたんかな〜」って一点一点の作品を見ながら考えていました。子どもをワクの中でとらえるのではなく、自由な発想を守ることの大切さを改めて感じました!!
⚫︎表現の世界では、「描きたい」や「やってみたい」、「触りたい」などの子どもの好奇心や願いを大切にした関わりを保育者として心がけていきたいなということを強く感じさせてくれて絵画展でした。
⚫︎一枚一枚から、世界の風土、文化の一端が見られ、とても楽しい時間となりました。また一人一人が自分の絵をとても愛しく、大切に描いていて、心が洗われます。他の方々が、一枚一枚から何を感じ取られたのか、お聴きする機会があればお聴きしたいです。子供の世界を知る力を養いたいです。

この度もありがとうございました。当センターでは、今後も楽しく、意義ある取り組みを重ねていきたいと考えています。子供たちの幸せを願って、いちばんの気持ちで。