大学からのお知らせ

イベントレポート – ウクライナ&ロシアこども絵画展【子ども総合保育センター】

 「ウクライナ&ロシアこども絵画展」が8/9(火)に、無事、終了致しました。ご来場いただきました方々に深くお礼申し上げます。
 本学教職員や学生たちのみならず、保育所の子供たちから近隣の方々、他大学の先生にも大勢、鑑賞していただきました。
 保育所の子供たち14名が来てくれた際には、対話を通した鑑賞会を開催しました。ポスターにも掲載した、ウクライナの4歳児の“The family is photographed”を見て、子供たちは次から次へとお話を紡いでいました。絵の中の4人は、ジャンケンをしているそうです。4人の口がU字型をしているのを見つけて、「みんな幸せなんだね」とある子が言うと、他の子たちからも「確かに、確かに」と。お天気の話や、どれが作者だろうという話題ではいろんな意見が出たり。1枚の絵で20分間も語り合いました。
 こども総合保育センターの学生センター員も大活躍でした。準備から、運営やお越しいただいた方々のご案内、撤収まで、すべてに心を込めて取り組んでくれました。

以下、ご来場いただいた方が残していってくださったメッセージの一部を紹介したいと思います。

・日本の子供たちの感性とは全く違っているのがとても伝わってきました。芸術的センスが日本とは違うし、色の使い方がとてもきれいというか、新鮮に見えました。影があったり、立体的なところも多くあったりして、油絵のようにも見えました。こういうのを見ることはなかなかないので、いい機会になりました。世界の子供の目線というテーマで今後、作品展をしてもらえるといいなあと思いました!

・この絵を描いたみなさんの姿と顔を想像しながら見ました。何だかお話をしたような気分になっちゃった!! 遠い遠い国にいるみなさんと、いつか会えたらうれしいです。その日を楽しみにしています。いっぱい自分の心とお話をして、いっぱい絵を描いてください。

・どの国の子供たちも同じですね。絵で表現していることは、穏やかな日常生活と、それが続いてほしいという願いだと思いました。勝ち負けにこだわっているのは大人だけ。現在の大人たちに必要なのはスポーツではなく、アートなんだろうなと、子供たちの絵を見て思いました。それにしても、どの作品にも見られる、色、カタチの構成のバランスのすばらしさはどうであろう。我々大人はいつ失ったのか。

・作品一枚一枚それぞれ表情が豊かでした。作者、描かれている人物の思いが伝わってきました。自分で構図や色を考え表現することは、今の日本ではなかなかできず、画一化されているので、このような絵が描けるような学校での授業が行われたら、絵を描くことがもっと好きになるのではと感じました。この子どもたちの笑顔が早く戻りますように・・・。

・はっきりとした顔立ちの人が多く、自分に自信があることが伝わってくる表情でした。会ったことはないけれど、少し近くに感じられました。雪やネコが多くてかわいかったです。準備、おつかれさまでした!!すてきな展覧会でした。

・年齢も性別も様々で、とても素敵な、楽しい絵画展でした。いろいろな技法や表現の仕方で、それぞれの思いが伝わってくるようで、時間を忘れて見入る内容だったなと思います。展示の仕方も見やすく、年齢などにとらわれずに楽しめる展示だったなと思いました。よい時間になりました!!

・どちらの国の子どもも、笑顔が多いのが印象的でした。「おいしゃさんはいつもたすけてくれる」や「おじいちゃんはおしえてくれた」は、困難な状況を悲観することなくとらえていて、子どもの強さを感じました。素敵な絵画展をありがとうございました。

・どの子の絵も、一人一人、一匹一匹の表情、口や鼻の形、髪型など、すべて違っていて、多様性を感じる作品が多かったです。年齢の低い子の作品は、特に色づかいが鮮やかで、元気と楽しさを感じました。細かいところまでしっかり塗り込まれているものもあり、集中して描いたんだろうなと、情景が浮かんでくるものもありました。

・どの絵にもそれぞれの世界観があり、見ているだけでたくさんのストーリーが浮かんできて楽しかったです。ロシアとウクライナの情勢に関して心を痛めることも多いですが、こうして絵を比較した時に、どれも素晴らしく、同じ地球に住む人間として平等で、理解し合い、尊重し合うことが大切だと改めて感じました。貴重な絵画展をありがとうございました。

 ただただ、両国の子供たちの未来に幸多きことを願うばかりです。ありがとうございました。